類は友を呼ぶ
2
「友、友、見てみー!ドラキュラ!」
ポテトを2本、口にくわえニィと笑顔を友に見せれば相変わらずの無表情で俺を見ている
「‥‥」
「おいーーっ!もっと、反応してくれっつーの!
『キャー助けてぇ!血吸われるわ〜』とかさぁ」
「‥キャー、助けてー」
「棒読みか!こんちくしょー」
念願叶ってハンバーガーを頬張り、コーラを飲んでマジサイコー!
「旨いな!友!」
向かい合わせに座っている友を見れば、手を伸ばして俺の頬っぺたを摩ってきた
「ん?何だ?」
「ケチャップ、ついてましたよ」
「ぉおう、サンキュー!」
ちょっと恥ずかしいけど、気遣ってくれた友の優しさが嬉しかったりもする
ジーッとまだ俺を見つめてくる視線を感じ顔を上げれば、友と目が合う
「どうした、友?」
「いえ‥‥嘗めてお取りした方が良かったと思っていました」
「ヌオッ!!」
そんな事をシレッと何事もなく言う友の言葉を聞いて、ボンッと一気に顔が熱くなった
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