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類は友を呼ぶ
2
「では‥」

一言呟いた野郎は踵を返し去っていこうとする

「っメェ、待てや!!」


「何か?」

足を止め何にも考えていない顔を見せ振り返るメガネ野郎

こんな事は聞きたくねぇけど!


「‥テメェはマジ兄貴が‥好きなんだよな」


「愚問ですね。強いて言うなら貴方が抱いている気持ちと同等の好意を持っていますが?」

俺の搾り出す声とは違い、迷いのないハッキリとした言葉

チッ
こいつ、気付いてやがった!
ひそかに兄貴を想っているという感情
兄弟であるゆえ、絶対抱いてはいけなかったこの禁忌に‥


「はっきり言っておく!兄貴は馬鹿だ!細かい事は気にしねー性格だ!」

「はい、知っています」

「だから、テメェと付き合っていたって、男だからとか気にしねぇ」

「はい」

「兄貴泣かせるような事しやがったら、ただじゃおかねぇからな!」

「そんな事はしません」


淡々と紡がれる言葉は抑揚も感情も一切ない

だけど

「ーーー!」


出来るんじゃねーか!
そんな面がよ!


先程と打って変わって、睨み付ける目で俺を凝視していたもんだから


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