類は友を呼ぶ
1
「何しにきやがった!」
「‥‥先輩は?」
「テメェ!どの面さげて人ん家来てるってんだ!」
「先輩は?」
「質問に答えろや!」
「先輩はいますか?」
チッ
家につき兄貴とゆっくり過ごそうと思った矢先、インターホンに阻まれ少しいらつきながら開けた扉
そしてそこに立っていたのは
ムカつく野郎!!
シレッとしながら俺との質問返しの攻防にいたった訳だが
ビビりもしねーし、声すら震える様子もねー
マジ腹立つ!
俺より少しデケーなりしているとは言え、いたってダサい野郎
曲がりなりにも俺の見た目は不良と言っていい部類に入る
髪は赤く染め、ほとんどの奴らは目を反らす
だがこいつは
反対に俺を観察するように見つめていた
「ぁあ!兄貴は今ガンプラ作りに夢中で、声掛けても無駄なんだよ!」
「ガンプラ?あぁ、ロボットですね‥‥そうですか。
ではこれを渡していただけますか?」
そう言って渡してきたのは兄貴の携帯だった
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