類は友を呼ぶ
3
「先輩、大丈夫ですか?学食、食べて元気になって下さい」
ぐったり気味の俺に優しく声を掛けてくれたのは、やっぱり頼りなる友だった
今だに手をつけれなかった定食をスッと俺の近くに寄せてくれる
ヤベッ、涙出そう
「と、友‥お前優しいな」
「俺が食べたかった鯖の味噌煮定食ではなく、1番高いスペシャル定食ですけど」
「う、うわ〜〜〜ん
ナメクジに塩をぶっかける真似されたァァァ」
双子くん達のグーパンチよりも強烈な一発
さっきと違う涙が溢れまくる
もうこうなりゃ、とことん泣いてやる!!
勢いよくテーブルに俯し、俺はこんなにも傷ついたとアピールするが‥
「‥‥‥」
「友ちゃん、ほっとけ」
「友、馬鹿は打たれ強い」
耳に届く声は中々手厳しいお言葉ばかり
ひどッ!
もう、これはグレるしかねー
「お前らなんか絶交!エンガチョ、エンガチョ!!」
「「うわぁ、最悪」」
「あの、先輩。これ読んで元気出して下さい」
双子くん達にペッペッと唾を飛ばしていた俺に差し出されたのは
「絵日記?」
「先輩の望み通り、交換日記を絵日記で書いてみました」
俺やりました!とでも言いたそうな晴々とした顔を向けて、友は自慢気にノートを俺に握らせてきたのだった
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