[携帯モード] [URL送信]

類は友を呼ぶ
3
「先輩、大丈夫ですか?学食、食べて元気になって下さい」


ぐったり気味の俺に優しく声を掛けてくれたのは、やっぱり頼りなる友だった

今だに手をつけれなかった定食をスッと俺の近くに寄せてくれる

ヤベッ、涙出そう


「と、友‥お前優しいな」

「俺が食べたかった鯖の味噌煮定食ではなく、1番高いスペシャル定食ですけど」


「う、うわ〜〜〜ん
ナメクジに塩をぶっかける真似されたァァァ」


双子くん達のグーパンチよりも強烈な一発
さっきと違う涙が溢れまくる

もうこうなりゃ、とことん泣いてやる!!

勢いよくテーブルに俯し、俺はこんなにも傷ついたとアピールするが‥


「‥‥‥」

「友ちゃん、ほっとけ」

「友、馬鹿は打たれ強い」


耳に届く声は中々手厳しいお言葉ばかり

ひどッ!
もう、これはグレるしかねー

「お前らなんか絶交!エンガチョ、エンガチョ!!」

    「「うわぁ、最悪」」

「あの、先輩。これ読んで元気出して下さい」

双子くん達にペッペッと唾を飛ばしていた俺に差し出されたのは


「絵日記?」


「先輩の望み通り、交換日記を絵日記で書いてみました」


俺やりました!とでも言いたそうな晴々とした顔を向けて、友は自慢気にノートを俺に握らせてきたのだった


[*前へ][次へ#]

3/5ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!