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類は友を呼ぶ
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「‥‥‥‥い、おいッ!友、聞いてんのかって言ってんだろ!」


「痛っ‥‥?」


頭に鈍い痛み
隣で歩く先輩が睨みを利かせた顔をして見上げていた

その右手は固く握られ拳を掲げている様子からして、今しがた俺にその手を振り下ろしたのだろう


「‥‥先輩?あ、すいません。聞いてませんでした」


右京さんとの一件によって先輩の顔を見た途端思い出した記憶
懐かしさとほろ苦さをも一緒に先輩に叩かれるまでどっぷりと埋もれていたらしい


「ぼーーっとして
何かやらしい事でも考えてたんだろ?」


からかうようにニマニマと俺を見上げる先輩


「やらしい?とは?」

「ばっ!このバカチンがァァァ!
だからそ〜ゆ〜事を俺に聞き返すなって言ってんだろーが!」


「先輩、顔が赤いですね。考えてたんですか?やらしい様な事を」


「違っ、だだだ誰が!」


俺の言葉でワタワタと慌てふためく


「したいんですか?」


「なななななな!!
‥‥‥し、しししし、し‥」

「し?」


言葉はどもり、身体を震わせ少し涙目の先輩は
キッと俺を見上げ


「〜し、死んじゃえ馬鹿エロメガネ!」


吠えた


湯気が出る程、朱く染め上げた顔をして。

恥ずかしかったのか、早歩きでさっさと俺を置いて行ってしまうその背中を見ながら


隣にいれる事の特権の嬉しさを再度噛み締める


ずっと、これからも
一緒にいましょう、先輩


「友!早く来い!」


「はい」


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