類は友を呼ぶ
3
疑っているような眼差しで俺を見る友ちゃんではあるけど、本当に嫌いな奴だったらこんな風に構ったりしない
「っとゆー訳で、友ちゃんの事知りたいんだけど」
「俺‥ですか？」
「そう！いつもロボットみたいに何の感情も持ってないよーな死んだ魚みたいな目でいてさ、それでいて類ちゃん見る時だけ変わるんだよね」
「右京さん、やはり俺の事嫌いですよね」
「んな訳ないって！
で？友ちゃんは類ちゃんのどこが好きになったの？顔？顔？顔？」
「顔限定のように聞こえますが、違いますよ」
「へ？違うの？じゃっ、じゃっ、じゃぁ〜〜〜何、何？」
毛色が違う友ちゃんが類ちゃんを好きになった理由
気になる‥‥
それはですね‥‥と言葉を含ませ少しの間があいた後
「秘密です」
気持ちいいほどの嫌みを持たせたセリフ
相変わらずの鉄仮面でさっきのお返し
してやったりってか？
「‥‥ほ〜〜〜いい度胸してるじゃねーか‥」
「ありがとうございます」
「褒めてねーし！」
ムカつく〜〜〜〜〜！
やっぱこいつも一筋縄じゃいかない奴だ！
類ちゃんが落ちたのが、なんとなく分かる
だから余計、腹立つ！
「右京さん、キレると口調変わりますね」
「うっせー」
その後『いい加減にしやがれ！』と図書室で騒いでいた罰として、頭を叩かれ追い出されたのは言うまでもない事
［*前へ］
[戻る]
[小説ﾅﾋﾞ|小説大賞]
無料HPエムペ！
携帯モード]
[
URL送信]
