類は友を呼ぶ
2
「あの‥聞きたかった事があるんですが」
ノートにペンを走らせていた友ちゃんがその手を止め、神妙な面持ちで俺を見てくる
「なに?」
「先輩はどうやってこの大学に‥」
「受かったか?」
「はい」
いたって真剣な友ちゃん
類ちゃんが聞けば怒り浸透の質問だけど、そう聞きたくなるのも頷ける
「この学校の七不思議だよね
いつも試験ギリギリで進級も危ういのに、この大学けっこう偏差値高いしさ」
「はい」
「それはね〜〜〜〜〜‥‥‥‥
自分で聞けばぁ〜〜」
いつも貼付けているとびっきりの笑顔を友ちゃんに向ける
誰が応援なんかしてやるもんか!
「‥‥あの、やはり根に持っているんですか?」
「ん?類ちゃんの事?そうだね〜〜
どついても蹴ってもヘコたれない類ちゃんの事案外気に入ってたからね。
なーんか弟みたくて目が離せいし、見てて飽きない所好きだしさぁ!
そしたらどこの馬の骨か分からない奴に取られて、まぁ軽く虐めちゃいたい気持ちにはなるよね」
「‥‥そうですか」
「まぁ、可愛いさ余って憎さ100倍って言うし!俺にいじられる奴は気に入れられたと思っていいよ〜〜」
「‥‥」
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