類は友を呼ぶ
3
「え?合コン?」
「そうです、そうです!先輩が来たらみんな喜びますよ〜」
「マジ?」
目を輝やかせて、見るからに乗り気の先輩
今にでも承諾の返事をしそうな様子を和やかに見ていられるほど
俺は出来た人間ではない
「先輩‥」
気が気でない俺が呼び止めようとした時
「あ〜でも、俺パス!!」
俺の声に覆いかぶさるように先輩の声が響き渡った
まさか断るとは思っていなかったのか誘った奴は鳩が豆鉄砲喰らった顔をし、また近くで聞いていたクラスの連中も動きが止まる
俺もその中の一人
「え?神谷先輩?女の子わんさかですよ
それとも、用事でも?」
本当に驚いたのだろう
なおも聞く奴に
「用事はないよ」
先輩のはっきりとした声が駄目押しの一言
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