類は友を呼ぶ
5
「新たなる一歩ではあったけど」
やっぱそーじゃねぇか!と言おうとした所で兄貴がさらに言葉を紡ぐ
「でもよ、違うんだよ。
いや、ぶっちゃけ気持ち良かったつーのは認める!」
そこは認めちゃいけねーだろ兄貴!と口に出かかるが、直も話す兄貴に何とか押し止めグッと我慢
「女の子がめちゃんこ好きで、いつも告白しまくってた俺がだ!
男から堂々と告白されてたんだぞ!
そんなん今までなかったし、普通しねーだろ?
しかも告白してきた奴はビックリするぐらい無表情の感情皆無でマジ好きなの?
って聞きたくなるほどだし
まぁ、興味本位で勢いでしちゃったのはちょっと反省したけどさ」
「き、興味本位!?マジかよ」
「だけどな
たまに見せる嬉しそうに笑う顔とか、俺の事気遣って大丈夫ですかって優しく聞いてくれたり
そんなのされたら、なんか心臓痛ぇし
乙女チックにキュンキュンくるってゆーか
その好きになってみるのも悪くねーかなぁって‥
つーかその、好きになっちゃったんだけど‥
だから、サイ!
応援してくれな!」
零れんばかりの笑顔の兄貴は、とても嬉しそうにそして幸せそうに
聞きたくなかった言葉を俺の脳みそにぶっつけまくった
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