類は友を呼ぶ
3
「初めまして、相沢 友です」
まだ首元の服を掴みあげているのに関わらず、ムカつく野郎は表情も変えず俺に自己紹介
その態度もムカつくんだよ!
「っテメェ!兄貴に何したか分かってるんだろーな!ぁあ!?」
「キスしていた事ですか?ですがあれは、先輩の言い出した事で」
「な!テメェェェェ!
なに、兄貴のせいにしてやがる!
マジぶっ殺ォォす!!つーか兄貴はいいのかよ!」
と、兄貴に話しを振れば
「ぶはっ!こち亀サイコー!」
おい、あ、兄貴ィ‥
マンガ読んでくつろいでるんじゃねーよ‥
「ん?どうした?」
俺の視線に気がついた兄貴は
キョトンとして、分からねぇ感じがありありと見て取れるけど
その首傾げる仕種も
イイッ!
‥‥‥‥じゃなくて!
「だから!兄貴は男にキスされたんだぞ!いいのかよ!」
「ん?うん
だって俺ら付き合ってるし、なっ!友」
「はい」
つ、付き合って?
はぁあああああああ??
サラリと何事もないよう話す兄貴に、驚きを表わせずにはいられない
「ちょっなに、何言ってやがる!!あ、兄貴!
兄貴は女がめちゃくちゃ好きだったろーが!何でだよ!」
陰険野郎はもう、どうでもいい!
奴を突き飛ばすように離し、ベッドに座りまだマンガに爆笑中の兄貴に急いで詰め寄った
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