類は友を呼ぶ
5
「俺が負けたら何でもしてやる!勉強だろーが、土下座だろーが、エロエロチューだろーが、死ぬほど甘いセリフ耳元で連呼してやる!」
「楽しみです」
「〜〜っ!お前なんかフルボッコだ!」
その無表情も今の内!
泣いて俺に命ごいでもするんだな!
コントローラーを握る手に力が入る
華麗な技をどんどん繰り出し、それが見事に決まり
俺のキャラが宙を舞う
あれ?
ちょっ!
あ゙っ、あ゙ァァァァァァ!
「ちょっ、待てェェェェェェ!」
「連続秘奥義発動」
「ひぎゃーーーー!!!」
マジかよ‥
コントローラー握って約30分足らずのビギナー野郎に!
この俺が、このゲーマーの俺がァァァァァァ
「先輩、約束しましたよね」
床に拳をたたき付け嘆いている俺の耳に友の声
「ぐっ、‥‥何の事かなぁ?」
「勉強も土下座もいらないので、キスして下さい」
「ん?えっと‥そんなの言ったっ〜」
「して下さい」
グイッと力強い腕が腰に回ったかと思えば、向かい合わせに立たせられる
顎を掴まれ上を向かせられるその流れる動作にビックリだ!
「お、おい!友!
腰に手を回すな!眼力強すぎ!
ちょっ、くそ〜〜!!‥覚悟しやがれ!
お前を骨抜きにしてやるかんな!」
「望むところです」
口の端を上げて優しく微笑む友を見た瞬間
「〜〜〜〜〜ッ」
こんちきしょーー!
ぜってー顔真っ赤にさせてやる!
意に反して、やる気漲る俺がいた
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