類は友を呼ぶ
1
少しずつ沈む太陽が町並みを朱く染め上げていく
家に向かう道のり、とぼとぼと歩く俺の横には
「大丈夫か、右京?」
隣で同じく歩く片割れ
いつもなら一人でも喋り続ける程なのに、今日は大人しい
まぁ‥しゃねーか
顔はそっくりだが、中身は全くと言って似ていない
自由奔放で人一倍淋しがりで、でも
すっごく熱い奴
「ん?うん、平気だよ〜!まぁ、ちょっとはね〜〜
それにしても、な〜〜んか想像していた奴と違ってたね」
「ああ‥‥で?話ししてどうだった?」
そう聞いた途端、頬を膨らませ口をすぼめる右京
「あ゙ーー、ムカついた!!
脅しても目も反らさないし、この俺に啖呵切ってきた」
「へ〜〜、そりゃすっげーな」
「だろ?ぶはっ!
あんな奴いねーよ、面白い!
それに類ちゃんの楽しそうな顔見ちゃったら‥‥
いっかな〜〜〜って」
そう言う右京は少し痛々しい顔をするけど、どこが吹っ切れたような顔をも見せた
「そうお前が思ったなら何も言わねーけど
辛かったら言えよ」
頭を小突けば
痛がりながも、サンキューと呟く
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