類は友を呼ぶ
4
そらす事のない目を見た瞬間
頭に浮かんだのは
‥右京さんも先輩が好きなんだ
その事実のみ
先輩を想っての行動だと理解する
それでも、俺は‥
「構いません。先輩を離す気はさらさら無ですから」
「そっ!じゃ〜〜安心!」
離された服と一緒に、またすぐさま、いつものあの笑顔
「ね〜、友ちゃん?
メガネ取んないのー?」
「はい、先輩に外すなと」
「へ〜〜、そっかぁー
せっかくカッコイイのにー
類ちゃん、ヤキモチ妬いちゃうからかな?」
「あ〜‥それも、いいですね」
また右京さんの楽しそうな笑いが耳に届く
「ウッちゃ〜ん、友ォ!何話してんだよー!
腹減ったー、学食行こ〜」
そんな俺達に離れた場所から大声で叫ぶ先輩
「うっさ〜〜い!!」
同じ様に声を大にして返す右京さんは歩き出そうとした所で
俺に振り向き
「あらためて、よろしく!
友ちゃん」
暖かい笑みと差し出された手が
嬉しいと感じた
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