鬼に金棒
3
うわぁ、早くもちゃんぽんって……
ピッチ速っ!
「主任ちょっと待って下さい。
日本酒飲むなら熱燗にしますか?それとも冷で?
あ〜でも今、寒いから熱燗の方が体暖まりますよね、どうしま……主任?
えーっと…あの、なんですか?」
返事のない主任が気になって見れば
ジーーッと俺をガン見
ヤベッ、俺なんかしたか?
「佐和、お前モテんだろ?」
「へ?なんすか突然……いや、モテないですよ」
「ぁあ?テメェ、嘘付くんじゃねー!
気ィ付くは、料理出来てさらに顔も悪かねぇってくれば、モテてあたりまえだろーが!
喧嘩売ってんのか佐和ぁあ!」
「売ってませんって!主任、酔ってるんですか?」
「酔ってねぇし、俺がそう簡単に酔う訳ねー!
つーか誤魔化すなよ、あっ!
そうかお前、好きな奴居るんだろ?」
「好……ぶ〜ーーーッ!!!」
「うわっ、汚ぇ!!酒吹くんじゃねぇ!」
好きな奴
まさか主任からそんな事を聞かれるなんて露にも思わず
俺の挙動不審ぶりは目に見えて明らかだったみたいだ
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