知者は惑わず勇者は懼れず 2 和泉先輩が、ガチャガチャと部品をいじり始めてから、かれこれ30分 「和泉先輩‥‥きっと、こ、コロ助は出来ないと思うんですが」 ついに俺は、たまらずこの言葉を口にしていた ロボット自体造るのに、相当な技術と機械と部品が必要な事くらい この俺でも分かる ましてや、自ら意志を持ちコロッケまで食べてしまうロボット (NASAでも無理だからッ!!) 俺の心の訴えを感じてくれたのか、やっと手を止めた和泉先輩 「そうだな、部品が足りないようだ なら、もう一つのプランから行くか」 そういう問題ではないですけどね‥ ボソッと、呟いたこの呟きは一切合切、和泉先輩には届きはしない (でも次はマトモな実験ですよね先輩!) と、期待を込めて次の準備に取り掛かった先輩を見れば 「プランBは、赤い鼻を押せば自分の分身が出来ると言う‥」 その何気なく発した言葉に耳を疑った ま、まさかッ!? こ‥ コ、ココーーーーッ! 「コピーロボットから開発するか」 もっとハードル上がったーーッ! [*前へ][次へ#] [戻る] |