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知者は惑わず勇者は懼れず
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「ぅわッ!!え゙ッ!?辻、先輩?」

「お、ぉおおまっ!
勇、テメェ藤代に何しようとしてやがるッ!」



突然現れた人物は、顔だけじゃなくって首まで真っ赤に染まった辻先輩


って!?いつからっ?



「武士、見れば分かるだろ?
今、俺達は親友同士の仲を深め合ってー‥」

「な、な、なっ!!
仲を深めるだ?
野郎同士抱き合って体を‥‥密着させてよ、その‥腰を‥す、擦りくぁああッ!!
ふ‥‥
ふしだらァァアァアアッ!!」


ハレンチの次は、ふしだらって‥‥
いや、それよりも


「ち、違うんです!落ち着いて下さい、辻先輩ッ!
俺、催眠術にかけられていて‥‥犬に‥‥ん?」



あれ?
そー言えば、俺‥‥普通にしゃべれてる?

と、ゆー事は‥‥



「嘘っ!?催眠解けた?えっ、なんで?
ッひぁあ、アッ!!」



どうやって戻ったのか分からない
その謎を処理しようと、頭がパニックに陥ってる所に

太腿をなぞり尻を撫でる感覚に体が跳ねた


「せ、先輩ッ!!?」

「ゆ、勇テメェッ!!藤代に何してんだッ!
つ、つーか離しやがれッ!」


辻先輩の言う通りに是非離してもらいたいッ!
それよりも、尻を‥‥撫でるな!


男の尻を撫でて何が良いのか理解出来ない俺に、それでもお構いなしの和泉先輩は


「催眠術の仕方は、かけたい相手にキーワードを与える事。
そのキーワードを再度を口にすれば、術を解く事が出来る‥‥
と、説明書に書いてあったからな」


こんな状況でもマイペース


そんな淡々と‥‥
尻を触って言う事じゃないだろ!‥‥って?


「キーワード‥‥ですか?」

「ああ、俺が決めたのは『実験』」



その言葉を耳にした瞬間
電気が走った様にビクンッと体が震える



「ぁ‥ゥ‥‥ワフッ」


また、俺ッ!


今だに下にいる先輩の首筋が、美味しそうに見えて来た俺は



終わってるのかもしれない


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