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知者は惑わず勇者は懼れず
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「な、なななな何言ってるんですか!
だ、誰がそんな事‥‥ある訳ない!無いッ!無いですし」


そうだよ、何が変な気分だ!



「そんなに力いっぱい否定する所が、怪しい〜」

「そんな事言われるぐらいなら、は、裸になりますよ!」



売り言葉に買い言葉とはよく言ったもんだ!
こうなりゃヤケっぱち!俺だって、いつも逃げてる訳じゃない!
その言葉買ってやる!



「とにかく、制服脱いでTシャツに着替えろ」

「はいはい、分かってまー‥ん?」



和泉先輩の言葉に、思考が一旦停止する

Tシャ、ツ‥‥‥‥?
裸じゃなくて?
あれ?‥‥と、ゆー事は‥‥


「なななななっ!?」

「なんだ〜〜〜。激マブくんが顔真っ赤にして嫌がるから期待しちゃったじゃん!」

「し、志摩先輩がエッチとか言うからです!
だから俺もッ!」

「俺も?」

「す‥‥」



する?


(とか、思っていたのかッーーー!!?)



そんな事ないないないッ!なに普通にそんな事考えてんだよ!
欲求不満じゃあるまいし、少し先輩に触れられたぐらいで

下半身ムズムズさせる馬鹿がどこに‥‥
どこに‥‥


(違う違う違うぞ俺はッ!!)


あの時事なんか思い出すな馬鹿!
考えても見ろ!
男に抱かれて気持ちいいとか有り得ないんだから!

そう、自分を持て!俺は普通!
流されて先輩とヤっちゃったにしろ俺は至ってノーマル!
大丈夫だ、よしっ!

あの時は初めての事だらけで、きっとパニックってたんだ!
そうそう、だから腰揺さぶられて気持ち良いとか感じてー‥‥



(感じてたら駄目だろッ!!)


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あきゅろす。
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