知者は惑わず勇者は懼れず
6
間違えじゃないと思う
この2人の会話
会話の端々で見える親しげなやり取り
「あ〜〜、せ、先輩達‥‥」
まだ言い合いしている2人に堪らず話しかけようとした時
ガチャー‥と
屋上の扉が開いた
「ユウ〜〜、お前さぁ呼び出しといてフラフラどっか行ってんな‥‥あっ!」
「げッ!?」
柔らかい茶色の髪を風になびかせ現れた人物
何かを見た瞬間、驚いた表情が徐々に嬉しいと言わんばかりの笑顔になったその人は
「タケちゃんッ!!タケちゃん、タケちゃーーんッ!!」
「王明テメェッ!こっちに来るな!
来るんじゃねェエエッ!!」
早くも辻先輩に目掛けて突進している所だった
「メイ、いい所に来た。武士持って行け」
「おい、勇テメェッ!!
俺を物みたいに言うんじゃねェエエッ!」
「ぁあ〜やっぱりイイ体してるタケちゃん!
この体が‥‥
グチャグチャにされたり、エロいオモチャで喘がされたり、焦らされまくって泣いて懇願とか‥‥妄想止まらねぇッ!」
「ぉお王明ッ、テメェ変な事ほざくな!!!」
ここまで見てれば、予想は確信に変わる
「せ、先輩達?」
「「「何だ?」」」
俺の呼び掛けに個性バラバラのお三人さんが一斉にこっちを見た
そんな先輩達に意を決して
「み‥みなさんは、お友達でいらっしゃいますか?」
こんな質問をしてみたり
すると、何を今更‥そんな顔で
「「「腐れ縁だ!」」」
お三人さんは、見事に口を揃えました
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