知者は惑わず勇者は懼れず 5 「痛ッ!!!ぃい和泉先輩ッ!?」 突然、腕を引っ張られて辻先輩の拘束から逃れられたものの‥ (なんですか、これ?) 辻先輩が和泉先輩に変わっただけで、後はおんなじ なぜか今、俺は後ろから抱きしめられる様な体勢で 和泉先輩の腕の中にいます 「勇ッ!!テメェェエエッ!!」 「うるさいぞ、武士。近くにいるんだ、そんなに喚くな」 「ッ、ツ!!‥メェはいつもスカしやがって! それがムカつくってんだゴラァアアッ!」 大激怒の辻先輩に対して、余裕でかわしている和泉先輩 何故だろう‥‥ 犬猿の仲に見えるけど‥ 「まったく‥小3の時、オネショして泣いていたお前はまだ素直だったのにな」 「〜〜〜ッ!!なッ!なっ!?」 「サンタクロースが父親の偽善行為だと知った時のお前は、絶望感に苛まれるほど真っ直ぐだったのに‥‥」 「グァアアアアッ!! 我慢ならねぇエェエエッ!」 すっごく‥‥‥ 物凄く‥‥ 「勇ッ!テメェには年賀状出さねぇからなッ!!」 「なにッ!?当選クジの確率が調べられないじゃないか!」 「うるせぇッ!自業自得だバーカッ!」 仲が良さそうです [*前へ][次へ#] [戻る] |