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知者は惑わず勇者は懼れず
9
「ん、ンンッ!」


突然、内壁を擦りながらズルッと指が引き抜かれた

急に訪れた喪失感

散々、お尻に指を挿れられてた為か、抜かれた今もまだあるような感覚が残って

ムズムズとした余韻が消えない



「く‥‥ッ」

「本とまったく一緒だ‥‥
凄いな、前立腺を弄ると脈拍、呼吸、体温すべてが上がるのか‥‥興味深い
先走りの量も多い‥‥なにより、腹につくまで勃ってビクビク震えー‥」

「ぶ、分析しないで下さいッ!
って、ちょっ、えっ!?いぃいい、和泉先輩?なに、脚抱えてるんですか!?」


急に右脚だけでなく、左脚までも膝裏を掬われ、完全に両脚を拡げた状態

赤ちゃんがオシメを変えて貰う時の体勢によく似てて‥‥


(これって‥‥これの体勢って!)



冷や汗が流れる
本当にこの先輩は俺を抱こうとしてるし!



「や、止めろーーー痛でッ!」


バタつかせた脚は、空を蹴りその反動で体がうつぶせになった

四つん這い状態のまま逃げようと動いた俺に、訪れたのは

腕の痛み


繋がっている手錠のチェーンが絡まり、右手が背中に捩り上げられている始末



(この手錠ッ!!)



「藤代、なぜ逃げる?」



手錠に気を取られていた
後ろからズシッとした重みがかかる
そして、最悪な事に腰を掴まれた俺はグイッと強い力で引き寄せられた


「あ、あ、当たり前でしょーがッ!
ひ、ぃッ!どさくさに紛れて、なななな何、宛がってッ!」

「申し分ない程、指で拡げたから大丈夫だ
お前の前立腺も場所分かった
後は‥‥」

「う、ぁ‥‥腰、進めな‥‥ッア、ァア」



先端が、めり込む


「実践のみ」

「ひぁ、ァ、ア──っ」


言葉と一緒に一気に硬い熱が中に入り込む
押し広げるような圧迫感、苦しさはある、でも…っ

「あっ、ぁっ…っ」


気持ちいい…!


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あきゅろす。
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