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知者は惑わず勇者は懼れず
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「落ち着いたか、藤代?」


落ち着いた‥‥


どころの比じゃないですよ!
よく分からない内に、ナニ触られて、擦られた上に、チューまでされて

あまつさえ感じて‥‥

あまつさえ、い、イっちゃうとかして‥‥



(全然落ち着けませんッ!)



くそぉ〜、心臓が痛い!
恥ずかしくて死にそう‥‥
こんな事初めてだし、まして相手男って


悲しすぎるッ!



「藤代」


と、突然、両肩を掴まれた
身なりを整えていた俺は幾分、警戒するが


「な、何ですか‥‥」



先輩の輝く目を見てヘタな行動は避けるべきと、瞬時に悟る
そして



「今回の失敗点を見直ししたらもう一度、やるぞ!」

「は?」

「次回は大丈夫だ。完璧な惚れ薬作るからな!」



な〜〜〜〜ッ!!

なに嬉しそうな顔しているんですか!
まだ、懲りてない‥
懲りてないですよ、この人!



「そしたらお前にはバケツを持って貰って、当初の予定通り遂行して行くぞ。
放置プレイの行く末はどうなっているのか?
今から楽しみだな!」



楽しみって!!
楽しみだなんてッ!

あぁあああ‥‥


「あんた鬼ですかーーーッ!」




晴れやかな空の下、俺の声はよく響きました


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あきゅろす。
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