知者は惑わず勇者は懼れず
5
「ちょっ!ちょっとーー!」
「恥ずかしがる事はない。
お前の下半身はこの間、手でも口でも感触を確かめー‥」
「ダァーーッ!!みなまで言わないで下さいッ!」
あの時の光景が一瞬のうちにフラッシュバック
和泉先輩の柔らかい唇に銜えられて、舌でなぶられるあの頭から足先まで痺れる感覚
感じてはいけないと思ったのに‥
我慢して耐えてみたけど‥
(イかされたなんて‥‥ッ)
「ッ!!!」
「ウエスト72、次は胸囲だな」
「い、いつもながら、あんた行動早過ぎッ!」
勝手すぎる
無茶苦茶だよ、この人‥
一人身体測定ってなんだよこの状況
いつの間にかメジャーを使って着々と行動を進める和泉先輩
「藤代‥‥」
「あ、はい。なんですか?」
「お前、体締まってるな」
「え?ッ‥‥ンッ!な、な、なに触って、ッ〜!」
「ほどよく筋肉もある。それに、綺麗な肌だな」
って!!
ただ測るだけじゃないんですか!?
悪いとも思わない顔で腹を触っていた先輩の手がスススーッと上になぞっていた
と、思えば‥
「く、ぁッ‥‥っ!
どどどっどこ、いじってるんですかーッ!」
胸の突起を摘まれ変な声が出る
女の子の様な高い声
恥ずかしさのあまり、大声で紛らわす俺に
「ふむ‥‥面白い」
和泉先輩が笑顔で最悪な事を呟いた
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