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知者は惑わず勇者は懼れず
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和泉先輩が、ガチャガチャと部品をいじり始めてから、かれこれ30分



「和泉先輩‥‥きっと、こ、コロ助は出来ないと思うんですが」


ついに俺は、たまらずこの言葉を口にしていた
ロボット自体造るのに、相当な技術と機械と部品が必要な事くらい

この俺でも分かる


ましてや、自ら意志を持ちコロッケまで食べてしまうロボット



(NASAでも無理だからッ!!)


俺の心の訴えを感じてくれたのか、やっと手を止めた和泉先輩



「そうだな、部品が足りないようだ
なら、もう一つのプランから行くか」



そういう問題ではないですけどね‥
ボソッと、呟いたこの呟きは一切合切、和泉先輩には届きはしない



(でも次はマトモな実験ですよね先輩!)


と、期待を込めて次の準備に取り掛かった先輩を見れば



「プランBは、赤い鼻を押せば自分の分身が出来ると言う‥」


その何気なく発した言葉に耳を疑った


ま、まさかッ!?
こ‥
コ、ココーーーーッ!




「コピーロボットから開発するか」



もっとハードル上がったーーッ!


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