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知者は惑わず勇者は懼れず
3
和泉先輩のバックには志摩先輩が控えていようとは‥‥


「な!な!激マブくん?」

「なんですか?」



真近にある顔がニヤニヤと笑っているのが分かる
すっごく嫌な予感がするし‥‥



「やっぱりユウの事、好きになっちゃた系?」

「は?はぁあああ!?な、なに言ってるんですか!?」

「だってだって、好きだから気になる!気になるから知りたい!なんだろ?」


「ち!違いますって!だから、俺はー‥」

「照れない照れない!でさ!これ、読んでよ!」

「え?」




まだ俺が話してる途中にも関わらず、無理矢理手に握らされた物
それは‥‥


「そんで、読んだら感想聞かせてよー!」




マンガでした
用事が済んだ志摩先輩はさっさと居なくなってしまう
そして俺はというと、
興味本位恐る恐るその本を開いて



「人権乱用じゃないかーーーッ!」



泣きそうになりました

これ俺?
見た目、怖そうな主人公に明らかに名前も似てるそんな男が

エロい事されまくりです
口に出すのもはばかれる様な‥‥


(何だこれ?紙‥‥)


パラパラとページをめくっていると一枚メモ紙が挟まっていた



『ユウにも渡したから、今度試そうね!激マブくん』



「ッ、ツ、〜れが試すかーーッ!!」



俺の大声で廊下にタムろしていた生徒多数
ビクッと体を強張らせていたとか


その時の俺は知るよしもなかった


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