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知者は惑わず勇者は懼れず
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「ところで、メイ?
どうやれば、この絵の様に乱れるまでになるんだ?」

「俺の話しは無視かよ‥‥
85ページ開けば?」

「85ページか?お‥‥おぉ〜〜あった!
ここに載っていたぞ、藤代!
なになに‥‥」



っててててーーーッ!!
あんた何、本に夢中になってんだよ!
そんな卑猥な事、載った箇所見付けて嬉しそうな顔するの
間違ってますって!!


ってか!!


(だ‥誰だァァアアアアッ!)


和泉先輩は何も触れなかったけど‥‥


「‥‥」

「〜〜〜〜ッ!!」


めちゃくちゃ見られてます!!
こ、恐いんですけど!

見た感じ、爽やかで優しそうな人なのに‥‥



なんかやたら鼻息が荒いし、目が血走ってるし、つーか何で何で何で?
何で、この状況変だと思わないんだよーー!



(って‥‥あれ?)



何でこの人、ページ数‥分かってたんだ?
即答だったよーな?


その人をチラッと見れば‥



「マジかよ〜!これって、生BL‥‥だよなだよな!
あぁぁあ〜〜俺、マジ生きていて良かったぁ!
それも不良受とかって超幸運!
いや待てよ、どっちかっつーと強気受?
でも、このナリなら男前受とかでも、イケる!!くぅ〜〜ヤベェ!
どうしようどうしよう!
こんなガタイのイイ奴が
『お前のが早く‥欲しい』とか言ったりして下半身擦り付けて来たら‥
鼻血噴くし!」



(ッ!!うわっ、この人もかなり痛い!)



とんでもない事を口走るメイと呼ばれた人物を見続けていれば



バチッ



と目が合ってしまった



「あ‥‥‥俺は空気だから」

「へ?」

「いやだから、俺は今、空気と同化している訳よ!お分かり?
そんな見えない俺の事は気にせず、存分にヤっちゃって!
俺、男同士のエッチなんて全然興味ないしさ」


とか、言いながら右手に携帯
左手にボイスレコーダーなる物を構えて‥‥



「あっ!出来ればちょっとくらいの抵抗とかあったら嬉しいな!
そっそっ、逆に萌えるからさ!」



こ、こいつも‥‥


馬鹿だーーーッ!!


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あきゅろす。
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