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知者は惑わず勇者は懼れず
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「今、ちまたではこう言ったのが流行っているらしい。
読むと試したくなるのが科学者だろ?」



あんた科学履き違えてる!!
いや、科学の『か』すらも知らないだろ、あんた!!
試すなら経験豊富そうな奴に頼めよ!



「まずは‥‥」

「おぉお俺、流行りもの疎いんで、結構でー‥うぁだッ!!」


逃げようとした俺は突然の足払いによって
体が一瞬浮き、直ぐさま床に叩きつけられていた


「ふむ、手錠で固定‥‥か」


ガチャンッ


そんな悲痛な響きが聞こえ、両手首に冷たい金属


「あ‥‥」


(ま、マジにやりましたよ、この人ッ!
って、これ!ぐ、ぐぐ〜〜ッまさか‥本物!?)


両手に力を込めて外そうとしても
空しくガチャガチャと金属音が鳴るばかり


「あ、ああぁあのッ!せ、先輩!
他の事なら俺、お手伝いするのでー‥」

「そして、なになに?
『下半身さらけ出してる恰好なら、逃げられねぇだろ?』か‥‥
的を射ている‥‥」

「へ!?あっ‥‥」



手癖が悪いのか?手際が良いのか?
下からスースーと風通りが良くなったと思えば
ヒラリと制服のパンツと下着が宙を舞っていた

と、言う事は‥‥


「ぁ、あぁあッ!何してくれてるんですかッ!!」


下半身丸出しッ!?
本当に本当‥‥この人ヤる気だッ!


床に尻餅ついて必死に前を隠す俺を、上から見下ろす和泉先輩
その手にはあのマンガそのマンガと俺を何度も見比べて‥


「『男が感じるヤバいポイント、教えてやる』か‥‥
成る程、知らなかったな‥そんな場所があるとは
よしッ‥藤代、実践に移るぞ」



事実は小説よりも奇なりとはよく言った‥‥
小説ではないけど、マンガの内容を実行するとか‥


有り得ないですってッ!!


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あきゅろす。
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