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知者は惑わず勇者は懼れず
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「藤代、手を出せ」

「ちょっ、まま待って下さい和泉先輩!
それは、もしかしてもしかしなくても‥」

「手錠だ」



そんなサラリと答えないで下さい!!


手を出せって言ってるからして、使う事丸分かりとして
いや、すぐ外してくれるなら、はめてもいいと思うけど‥‥



(ぜっったい嫌だァァァアッ!)



「いぃい和泉先輩‥
手錠した後って、まさかその本の内容を実践しようとか‥‥
か、考えてませんよね?」


したくない理由は、その後起こりうるであろう出来事

本の内容はまったくもって分からない
でも、さっきチラッと見えた本の
そのマンガの表紙で

悟った


この人は馬鹿なんだ!と‥‥



「藤代、心配しなくてもいい
空が飛べたお前には簡単な事だ」



いやいやいやいやッ!!
空を飛ぶレベルの話しじゃないし!
いくらなんでも‥‥



「コイツみたいにお前がなるか試したいだけだ」


そう言って、開いたマンガ
和泉先輩が指差した絵図らは



「中々、興味深いだろ?
男が男を良くしてる」


(い、いぃいい嫌だァアァアッ!)


手錠で拘束されたガタイのいい男が、もう一方の男によって

泣いて
悶えて
喘ぐ


それほどの醜態を晒して乱れまくるという
マンガでした


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あきゅろす。
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