知者は惑わず勇者は懼れず
1
「藤代、手を出せ」
「ちょっ、まま待って下さい和泉先輩!
それは、もしかしてもしかしなくても‥」
「手錠だ」
そんなサラリと答えないで下さい!!
手を出せって言ってるからして、使う事丸分かりとして
いや、すぐ外してくれるなら、はめてもいいと思うけど‥‥
(ぜっったい嫌だァァァアッ!)
「いぃい和泉先輩‥
手錠した後って、まさかその本の内容を実践しようとか‥‥
か、考えてませんよね?」
したくない理由は、その後起こりうるであろう出来事
本の内容はまったくもって分からない
でも、さっきチラッと見えた本の
そのマンガの表紙で
悟った
この人は馬鹿なんだ!と‥‥
「藤代、心配しなくてもいい
空が飛べたお前には簡単な事だ」
いやいやいやいやッ!!
空を飛ぶレベルの話しじゃないし!
いくらなんでも‥‥
「コイツみたいにお前がなるか試したいだけだ」
そう言って、開いたマンガ
和泉先輩が指差した絵図らは
「中々、興味深いだろ?
男が男を良くしてる」
(い、いぃいい嫌だァアァアッ!)
手錠で拘束されたガタイのいい男が、もう一方の男によって
泣いて
悶えて
喘ぐ
それほどの醜態を晒して乱れまくるという
マンガでした
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