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知者は惑わず勇者は懼れず
4
どうしようどうしようどうしよーー!!


(あっ、窓は‥‥)


そうだ!
確かこの教室は、緊急用のハシゴがバルコニーについていた
そこから下に降りれれば‥‥


いける!
手足は長いほうだし、伊達に今まで修羅場をすり抜けて来た訳じゃない!


意志を固めて、窓からバルコニーに体を出した


その時‥‥



「藤代テメェふざけやがってェエッ!」


ついにこの時が来てしまいました!


扉が破壊された粉砕音と
もの凄い形相の不良さん


この薄暗い陰湿な部屋に華麗に登場!



って!!

(俺、袋のネズミですかッ!?)


サーッと血の気が引き、体が硬直する
最悪の事態が頭によぎった時


「藤代!!」


和泉先輩が叫びました


「飛べッ!!」


そう、飛べば‥‥って!


‥‥は?
はぁああああッ!?

なななな何ですって!
飛べって普通に言ったよこの人!


「藤代覚悟出来てるんだろうなぁ!」


(ーーーーッ!!
マズいマズいマズいですってこれ!)


一歩ずつ近付いてくる不良さん
俺が出来る事は‥


泣き付く?
ボコられる?
それとも‥‥



「飛べ藤代!」



和泉先輩の声を耳にした瞬間


体が動いていた


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あきゅろす。
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