知者は惑わず勇者は懼れず
3
こ、この人に
付き合ってられない！！
ここにいたら、俺‥‥
実験台のうえ悪ければ死んでしまう！！
「い、和泉先輩‥‥
おぉおお俺帰りますッ」
「あ、おい」
後ろから呼び止める和泉先輩の声を無視して
急いで薄暗い準備室から出た
直後
ドンッ
と、人に体当たりしてしまいました
「痛ェな、ぁあんテメェ！？」
後ろの和泉先輩を気にしすぎていたが為に
前を見ていなかった俺の不注意
ですが、これはキビしー！！
「ちっ！噂に聞いてたが、テメェが藤代か？
生意気なナリしやがって、面貸せやッ！」
俺を見上げて睨みつける恐面の人物
明らかにこの人は不良のお仲間さん
（いいぃ嫌だーー！）
ななな何で俺ばっかり！
喧嘩なんかした事ないのに
なんで、この類いの人ばっかり引き付けるんだよ！
「おいッ！テメェどこ行きやがる！
待ちやがれッ！！」
（ま、待てませーーーんッ！）
居ても立ってもいられず、俺の体は薄暗い準備室に踵を返していた
「やる気になったのか？」
扉にカギをかけた所で後ろから和泉先輩がふざけた事を言ってくる
あんたに付き合ってられないんだよ俺は！
（に、に、逃げれる場所？
それか隠れる所どっかないかッ？）
「藤代開けろやァアア！！」
ひっ、ヒィィイイイイッ！
半泣きの俺に聞こえたのは
扉を叩く‥‥
と、言うか殴り蹴り付ける音
そしてビリビリと振動を発生させる咆哮
この一枚の扉をへだてて不良さんが
マジ切れです！
［*前へ］［次へ#］
[戻る]
[小説ﾅﾋﾞ|小説大賞]
無料HPエムペ！
携帯モード]
[
URL送信]
