知者は惑わず勇者は懼れず 2 「え?えー‥と?」 竹トンボだ‥‥ どう見ても竹トンボ‥‥ で? これを、どーすれと? 手渡された昔ながらのオモチャの代表 竹トンボ (そんな事ないよ‥ははッ、ま‥さかぁ) ふと頭に過ぎった予感 そんな思いを投げ捨て、和泉先輩を見れば 「これでお前も飛べるな」 予感が現実に変わってしまいました 「頭につけてみようか藤代」 「ど、どう見ても無理じゃないですか! これ、先端ただの棒ですよ!」 青いタヌキくんがポケットから出す道具には 頭につける部分、吸盤ぽいのがついているし そもそも、あっちは『タケコプター』だし なによりも機械じゃなくて これ竹だし! 「ぶっ刺せば抜けない」 「い、いやいやいやッ!抜けはしないかも知れませんが、魂は抜けて行きますって! 辺り一面赤い水溜まりが出来ますよ!」 「そんな時は‥‥ ガ〜ム〜テ〜エ〜プ〜!!」 だから何なんですか!? あれか? 俺の頭に竹トンボを刺して、さらにはガムテープで固定でもすれば 万事オッケーとでも思ってるのかこの人はッ!! 「穴も防いで、頭にフィット。 ガムテープは何にでも役に立つ」 やっぱりかーーーッ!! [*前へ][次へ#] [戻る] |