番外編
3
店に居る客は少ないと言えば言えるけど
俺らの方を覗き見るサラリーマンと女子高生達の視線が痛いほど突き刺さる
「なななっ、なに言ってやがるこの猿がっ!」
「本当の事言っただけだろ?」
腹立つ、めちゃくちゃコイツ腹立つ!
コイツがその気なら俺だって……
「ぐっ、こちらの……
『水着でイチャイチャパラダイス、エロエロ三昧!』
お買い上げありがとうございます!」
「犬テメェッ」
やられたらやり返す!
俺の声で顔をしかめた奴の後ろでは、面だけはいい猿をチラチラと見ていた女の子達が、ドン引きしているのを見て気分が良くなった
「他に何か御用ですか〜〜どエロなお客様?」
勝った!
そう思った時
「ふっ……」
鼻で笑う猿倉が手を伸ばして来た
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