番外編 小話その1『火事と喧嘩は江戸の華』 猿倉くんと犬井くん ■■■■■■■■■■■■■■ 『火事と喧嘩は江戸の華』 「おい、店員ならもっと笑顔で接客すれよ?どこぞのファーストフード店でもスマイル0円で売ってるぞ?」 「はんッ?テメェに見せる笑顔があるか!さっさと帰れ猿ッ!」 気持ち良くレジを打ち、職業病の様に馴れた笑顔をしていた俺の目の前に天敵が現れれば 「他のコンビニに行けよ猿!まいどまいど邪魔しに来やがってッ」 笑顔?何それ? 舌出して馬鹿にしたくなるのは至極当然の事 俺のバイト中、何故かよく出没するエロ猿 こいつは部活帰りらしく そしてこの時間帯、客はあまり居ないのをいい事に そしてそして、お客様は神様をチラつかせて俺が強く出れない事に味を占めてか 「あ〜やっぱ犬…お前、馬鹿だな。 まだ気が付いてねぇって…… 思いっきり邪魔しに来てるに決まってるだろ?」 (この野郎ッ!!) 仕事中じゃなかったらぶん殴ってやるのに! 学校と変わらず、どこに居ようが猿は猿 俺の気持ちを逆撫でする事にはピカイチだった [次へ#] [戻る] |