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番外編
小話その1『火事と喧嘩は江戸の華』
猿倉くんと犬井くん

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『火事と喧嘩は江戸の華』





「おい、店員ならもっと笑顔で接客すれよ?どこぞのファーストフード店でもスマイル0円で売ってるぞ?」


「はんッ?テメェに見せる笑顔があるか!さっさと帰れ猿ッ!」



気持ち良くレジを打ち、職業病の様に馴れた笑顔をしていた俺の目の前に天敵が現れれば



「他のコンビニに行けよ猿!まいどまいど邪魔しに来やがってッ」



笑顔?何それ?
舌出して馬鹿にしたくなるのは至極当然の事


俺のバイト中、何故かよく出没するエロ猿

こいつは部活帰りらしく
そしてこの時間帯、客はあまり居ないのをいい事に
そしてそして、お客様は神様をチラつかせて俺が強く出れない事に味を占めてか




「あ〜やっぱ犬…お前、馬鹿だな。
まだ気が付いてねぇって……
思いっきり邪魔しに来てるに決まってるだろ?」



(この野郎ッ!!)



仕事中じゃなかったらぶん殴ってやるのに!



学校と変わらず、どこに居ようが猿は猿
俺の気持ちを逆撫でする事にはピカイチだった

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