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番外編
小話その4『ブラコンパワー』
ダメダメ楓兄ちゃん


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『ブラコンパワー』





俺は可愛いものが大好きだ
胸を張って、もう一度言おう!

俺は可愛いものであれば、何だって大好物だ!



小さい体をプルプル震わせて
つぶらな瞳で縋る様に見つめられると



「くうぅ〜〜お前、ウチの子になるか!?
そうか!嬉しいか!今日からお前はウチの子だ!」

「あ、あの‥‥?」

「ん?あははっ、冗談ですよ!」



つい散歩中の犬が可愛いくて
飼い主さんお構いなしにそんな事を言っていた


動物はもちろん、俺を好いてくれる女の子も、そして‥‥



「ヨシヒロッ!」

「あッ!楓兄ちゃん!」



目と鼻の先、あと少し家に着く所で
隣の家の扉が開いた

出て来た人物は俺を見て、一瞬にして可愛く笑顔を浮かべる


小さい頃から実の弟同然として一緒に遊んだ子は
相変わらず野暮ったいメガネと
手をかけないモッサリヘアーといった風貌


スレてない所がまた可愛くって、小さい体格も素直な性格も


全部が全部
俺のハートに乱れ撃ち



一人暮らしをして早1年

と、言ってもかなりの頻度で家に帰っているのは

目にいれても痛くない弟達がいるから



(可愛ゆい‥‥ヨシヒロが俺だけに微笑んで‥
あの笑顔‥‥俺にラブ?)



パチンッー‥




「ヨシヒロォオオ!!元気だったか?
元気かどうか調べてやるな?どれどれ?」

「か、楓兄ちゃん苦しいって!
ちょっ!に、に、兄ちゃん、し、尻ィィイ!」

「ん?減るもんじゃないだろ?
にしても、兄ちゃん寂しかったぞーッ!」

「つーか、3日前も会ったし!
それよりも、も、モミモミすんなーーッ!」



ヨシヒロと会うとスイッチが入ってしまう


煩悩ブラコンパワー


そんなスイッチが!


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