番外編
小話その3『モチはモチでも食べられないモチは?』
正宗くんと義弘くん
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『モチはモチでも食べられないモチは?』
「おい、ヒロ‥‥お前なんのつもりだ?」
「し、知るかよッ!
お前に渡してくれって言われてー‥だ、だからッ!その〜〜‥」
力強い口調だったヒロも、俺の顔を見た途端
語尾がだんだんと弱々しくなってきた
それもそうだろう
(ったく!!コイツ分かってんのか?)
いつもの様にヒロと学校から帰って来た俺は、着替えを済ませた後
いつもの様にヒロの部屋に行った
そして、渡された
このイライラの原因を‥‥
「で?断りもしねぇで受け取って、俺にか?
ヒロ、それ何か分かってるよな?」
「そりゃ‥‥ら、ラブレター‥だろ?」
ビクビクと怯えながらも、なんて事なしに普通に答えるヒロ
(そうじゃねーだろッ!)
こんな事は幾度となくあったが
それはあくまでも以前の話し
「なんも分かってねーなヒロッ!」
今は違うだろーがッ!
何で好きな奴に‥‥‥
他の奴からのラブレターを渡されねーといけねぇんだ!
「え!?だって、それラブレー‥」
「そういう事言ってんじゃねェエッ!!」
ヒロの腕を掴んで、力任せにベッドに投げつける
「いッっでぇーーー!!
ちょっ!ま、正宗!?」
鈍感にも程があるだろ?
バウンドした体を起こそうとしたヒロの両手首を掴んで
ベッドに縫い付ければ
「なッ!!は、離せーーッ!」
「頭が悪いヒロには、やっぱ体で覚えさせるしかないな」
やっと事の重大さに気が付いたように暴れ始めた
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