番外編
3
終わっちゃいない悪夢
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「あ、あれ?ん?何で?」
「おーーい、百瀬!体育館行ってるぞ!」
「お、ぉおう!」
「百瀬、まだ着替えてんのか?授業始まるぞ!」
「えッ!?う、うん‥行くけど‥あれ?」
俺の横をジャージに着替えた皆が走って行く
俺も後を追いたいのに‥‥
な、ななな何で外れないんだよォォオオッ!
これじゃあ、次の体育の授業に遅れるし!
「く、のォォオオ!」
首元のボタンがいくら引っ張っても
取れない!!!
ギッチリと固く縫い付けられていて‥‥‥
「あ゙ッ!!」
『今度はガッチリ縫い付けたから、取れねーからな」』
その言葉の意味が今になって理解出来た
あの悪魔‥‥
「ぐ、ぐそぉーーーーッ!!」
「百瀬!遅れて来て何して‥たん‥
何でお前?Yシャツなんだ?」
先生の体育館中響く声で、視線が一斉に集まった
うぅう‥‥
皆、見てる‥‥
そして笑ってるしッ!
下はジャージで上がYシャツな
へんちくりんな俺を‥‥
(恥ずいッ!)
強い視線を感じ、何気なくその方向へ顔を向けると‥‥
(ままま正宗ェェエエッ!)
綺麗に口の端を上げた悪魔が
悪の根源が
この中の誰よりも1番イイ笑顔で
俺を馬鹿にしていた
そして‥‥
「ぐ‥T゙ジャヅ‥‥忘゛れ、ま゙じだ」
泣きながらついたこの嘘に、大爆笑が沸き起こったのは
すぐの事
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正宗くんに捕まっている限り、ヒロくんの日常はいつもこんな感じです!
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