番外編
小話その3『人は見かけによらず』
乃木くんと采くんと市くん
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『人は見かけによらず』
この間受けた試験の答案用紙が返って来た
テストさえ押さえときゃなんとかなるっ!
つーのが、不良として培った知恵
(まぁ、いいとこだな)
くだらねぇ事をグダグダ先コウに言われねぇよう
家では教科書を開いてるこの努力
まあまあの点数が取れてるのと
俺の勉強姿を見て
『サイお前!うわッ、家でべべ勉強って!?
すすすすっげー!眠くなんねぇーの?なぁ勉強楽しい?
つーか、サイ息抜き!!勉強のし過ぎだって絶対!
だから、あっそぼ〜〜ぜ!俺さぁ、勉強してる奴見てても眠くなるからさぁ!
なっ?ゲーーーム!!』
兄貴の驚いた表情とか‥マジ、か、可愛いし
それになんか、やたら構って欲しい感が見えちまって
甘えてくる兄貴のあの姿
(最高にヤバかった‥)
頑張れば良い事もあるんじゃねーか!
あれはマジ報われた‥‥
思い出し笑いじゃねーが、俺が兄貴の可愛さをしみじみ噛み締めていた時
スッと横から伸びる手が見えたのは同時だった
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