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番外編
3
このケーキさえ食い終われば‥‥
その一心で口に運んでいれば


「神谷」


目の前で真剣な顔をした乃木から声が掛かる


「な、何だ?」


今度は何だって言うんだ!!
またジーッと見て来やがって!


「それ食わせろ」

「は?」

「だから、美味そうに食っているお前が悪い!どんな味か、気になると言っているんだ!」


たかがケーキで‥
この迫力、鬼神の如くかよ!


「チッ‥食えば言いだろーが!!」


俺の言葉を聞いて、また嬉しそうに笑う乃木
でも、その乃木が出した手が掴んだのは
皿ではなくて


(へ?)


ケーキをブッ刺した、フォークを持つ俺の手首
そして


「では、有り難く」

「〜〜〜〜ッ!!!
て、テメェェ、何しやがるゴラァア!」


あろう事か
今、使っていたそのフォークに口付けやがった!
そんな事しやがると‥‥


俺が乃木に食べさせてる様にも見える

見えてる‥よな?


そして俺の耳には、腹立つ程のヤジ馬達の
歓声と噂話


クソッたれェェェェッ!!!
おもっきり見えてるじゃねーかァァアア!


「乃木テメェ!!そのの喧嘩買ってやるゴラァァァアア!」

「ハハハッ、神谷!
ここで売ってるのは喧嘩でなくて、ケーキだ!」


「ぐぉらァァァアアア!
何だその、してやったり顔は!
上手い事言ってんじゃねェェェ!」

「そうか、美味いか!
ならもう一個頼むぞ!」

「ち、違ェェェェェェェェ!!」



コイツとはいつまで経っても
噛み合わねぇ!

改めて実感した瞬間の出来事



■■■■■■■■■■■■■


中々、発展せずのお2人さん
いつか来るのか、甘甘な日々!?
それは案外、采くんにかかってる様な‥


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