番外編
3
「で、デケェ‥‥」
以前来た時にも思ったがまさか
道場があるとは‥
「神谷は道場珍しいのか?」
「普通ねぇだろ‥‥」
ズルズルと引きずられ辿り着いたのは
乃木ん家だった
ただ‥‥
赴きがある日本家屋ではなくその隣の道場
「よし!清々しい朝には程よい運動は不可欠だ!
神谷、かかって来い!」
二人しかいねぇもんだから、広い道場に乃木の馬鹿デカい声がよく通る
そう言って両手を広げ待ち構えてやがるが‥‥
「阿呆らし‥‥」
全くもって阿呆すぎる!
朝早くに運動する為だけに、連れ回しやがって!
誰がテメェとやるか馬鹿がっ!
帰ろうとした俺に
「なんだ、神谷?あぁ‥‥俺に敵わないと認めたか!」
な、に!?
「案外呆気ないんだな神谷は」
誰が!
誰がテメェより弱いだと!
「て、テメェェェェェ!!
上等じゃねぇか!
ぶちのめしてやるグラァァァァ!」
羽織っていたパーカーを床に叩きつけ
「乃木覚悟しやがれ!!」
俺は乃木に駆け出した
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