番外編 2 「で、デケェ‥‥」 以前来た時にも思ったがまさか 道場があるとは‥ 「神谷は道場珍しいのか?」 「普通ねぇだろ‥‥」 ズルズルと引きずられ辿り着いたのは 乃木ん家だった ただ‥‥ 赴きがある日本家屋ではなくその隣の道場 「よし!清々しい朝には程よい運動は不可欠だ! 神谷、かかって来い!」 二人しかいねぇもんだから、広い道場に乃木の馬鹿デカい声がよく通る そう言って両手を広げ待ち構えてやがるが‥‥ 「阿呆らし‥‥」 全くもって阿呆すぎる! 朝早くに運動する為だけに、連れ回しやがって! 誰がテメェとやるか馬鹿がっ! 帰ろうとした俺に 「なんだ、神谷?あぁ‥‥俺に敵わないと認めたか!」 な、に!? 「案外呆気ないんだな神谷は」 誰が! 誰がテメェより弱いだと! 「て、テメェェェェェ!! 上等じゃねぇか! ぶちのめしてやるグラァァァァ!」 羽織っていたパーカーを床に叩きつけ 「乃木覚悟しやがれ!!」 俺は乃木に駆け出した [*前へ][次へ#] [戻る] |