[通常モード] [URL送信]

番外編
小話その3『春ですから』
佐久間くん

■■■■■■■■■■■■


春ですから





「おいッ!夏、降ろせって!大袈裟だ!」

「何言ってんの、旭。早くしないとばい菌入っちゃう!」


旭をおんぶして駆け込んだ先は保健室
「センセー!」と、大声出して虚しく
『今お出かけ中、暫く戻りません』の貼紙を見て

この一大事に!怒りをも覚える



遡る事ほんの10分前


サッカーの授業中
旭の腹チラ、マジ堪らん〜あぁ!首筋に流れる汗、嘗めたい、吸い付きたい、しゃぶりついて、舌這わせて、アンアン言わせたい!

と、熱心に応援をしていた俺の目の前で、旭はボールを追いかけて来た奴とぶつかり転んでしまった


「ああぁぁぁ!旭ィィィィ!」

俺が上げた悲鳴で、ビックリした顔の旭のハーフパンツから覗く膝からは血が出ていて


「の、ノォーーー!旭の可愛い膝こぞうから‥ち、血がァァァ!!」


有無を言わさず、いわば拉致状態で連れて来た
そして


「変態、早く降ろせって!」

「あだッ!」


今だおんぶしたままにキレた旭に叩かれ、背中から伝わる温もりを手放すのは惜しかったけどもグッと我慢

近くのベッドに座らせる


[*前へ][次へ#]

4/116ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!