番外編 小話その3『春ですから』 佐久間くん ■■■■■■■■■■■■ 春ですから 「おいッ!夏、降ろせって!大袈裟だ!」 「何言ってんの、旭。早くしないとばい菌入っちゃう!」 旭をおんぶして駆け込んだ先は保健室 「センセー!」と、大声出して虚しく 『今お出かけ中、暫く戻りません』の貼紙を見て この一大事に!怒りをも覚える 遡る事ほんの10分前 サッカーの授業中 旭の腹チラ、マジ堪らん〜あぁ!首筋に流れる汗、嘗めたい、吸い付きたい、しゃぶりついて、舌這わせて、アンアン言わせたい! と、熱心に応援をしていた俺の目の前で、旭はボールを追いかけて来た奴とぶつかり転んでしまった 「ああぁぁぁ!旭ィィィィ!」 俺が上げた悲鳴で、ビックリした顔の旭のハーフパンツから覗く膝からは血が出ていて 「の、ノォーーー!旭の可愛い膝こぞうから‥ち、血がァァァ!!」 有無を言わさず、いわば拉致状態で連れて来た そして 「変態、早く降ろせって!」 「あだッ!」 今だおんぶしたままにキレた旭に叩かれ、背中から伝わる温もりを手放すのは惜しかったけどもグッと我慢 近くのベッドに座らせる [*前へ][次へ#] [戻る] |