番外編
小話その3『手が掛かるほど…』
鴨居くんとネギさん
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『手が掛かるほど…』
例の如くフラッと大学に来た鴨居に
『これからギター見に行くからネギさん、もちろん行くよな』
そんな決定事項の様に話しを振られ、すぐさま怒り沸点到達
ここで
「俺はこれから『アインシュタインが述べた一般相対性理論と特殊相対性理論の相違、指導原理の理論』についての論文を書かなければいけないのだよ、鴨居くん」
と、言えればどんなにカッコイイか‥
だが、そんな論文は残念ながら書いてもねぇし、これからもそんな予定もねぇ
そしてムカつく鴨居ではあるが、あいつの弾くギターは
カッコイイ
だから仕方なく、本当に仕方なく鴨居と街へ繰り出した
「なぁ、ネギさんあそこ人凄くねー?」
「なんだ?ペットショップか?」
鴨居の行きつけの店を目指し歩いていれば
今日がオープン日なのか人が沢山集まっているお店がある
「ネギさん、ちょっと行ってみよーぜ」
「あっ、おい!」
(クソッ、この自己チューめ!)
俺の言葉なんか聞きもしねぇで、スタスタ店ん中に入って行く鴨居
(まったく‥‥しょうがねー)
連られ入った店内で、すぐさま俺の目に止まったのは
(ヤバッ!うわぁ、何だあれ!
めちゃくちゃ小せーし、かかか可愛い!)
手の平ぐらいしかない子犬達がガラスごしに、わんさかと
毛がフワフワしてて、尻尾がピコピコ動いて
(触りてーーーー!!)
引き寄せられる様に、俺はガラスケースにへばり付いていた
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