犬と猿
6
（止めてくれた‥？）
そう思った俺は一瞬で打ち砕かれた
ぎゅぅうッ‥
「ッ、ッ、ッッ！！」
と、すでに勃ち上がっている俺のモノをズボンの上から
手の平全体で握られて
「く、ぁああッ！！」
腰がビクんビクんッと跳ねる
下半身に痺れるほどの快感が襲い掛かって頭ん中は真っ白
そして
下着の中で、ぐちょ‥‥と濡れたこの感覚
嘘！？
俺、俺‥‥
「はぁ、はッ‥‥、くそ‥俺、イって‥
イッちゃったじゃねぇか！」
キスされて
モノ握られて
イかされたなんて‥
「ーーの変態ッ！顔見せやがれ！何してくれたんだよテメッ！」
ブンブンと手を振り回すけど、こんな事をしでかす野郎には当たらない
腹立って仕方ないのに‥
ムカついてたまらないのに‥
「聞いてんのかって言って‥くぁッ、んぁあ！」
なのにッ！
ジィッーーー‥
と、ファスナーを下げる音が聞こえる、と思ったのと
口から喘ぎ声とが出たのは、ほぼ同時
さっきイッたばかりのモノを今度は下着越しで
それも、指で強めに撫で上げられ、妙に甘ったるい声が鼻から抜けた
「ちょっ、テメぇ、な、な、何してッ
‥く、ん、ぁあ、‥止めろ、‥ッ」
濡れたモノを容赦なく擦りあげられ、声が止まらない
抑えられない
ゾクゾクとまた下半身に襲い掛かる甘い疼き
「ひぁ、ヤダ‥ぁ‥またイっ‥出るッ、止めろってこのッ、ん！！
くッ、ひ‥ぁああ‥‥ッ」
足はシーツを蹴って悶えても、腰を揺らして快感から逃れようとしても
グチュ、グチュグチュ‥‥ッ
と、止まる事のなく上下に扱かれ
「くっ！あっあっ‥また俺‥く、んんんッ」
跳ねた腰
そして太腿にまで伝う液体が、顔が見えない奴に懲りずにイかされたと物語っていた
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