犬と猿 3 「は?チョッカイ?」 コイツッ、シラを切るきか! 「出してるだろーがッ!今日だって、髪触ったり抱き着いたり!」 「ああ、あれか?」 一瞬、考えるそぶりを見せた猿倉だったけど 俺に視線を戻し 「だから?」 と、きやがった! 「あんなのチョッカイの内に入らねーし、つーかスキンシップだろ?」 「はァアアア!?」 手握る事も出来ない俺に対する嫌みかオイッ! じゃあ何か? 抱き着くのもスキンシップっつーのか? それなら変態の輩はみんな 『あはは、スキンシップですよ!挨拶ですって!やだな』 こんな風に言いながら欲望のままだろーがッ! だからだ!こんなエロ馬鹿な奴が自分の都合で物事よく捉えるから 世の中は良くならんのだ! こんな奴を野放しにしちゃいけねー! やっぱ俺が、ビシッとバシッと 「羽鳥に手出すなボケッ!」 言うしかないッ!! [*前へ][次へ#] [戻る] |