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犬と猿
5
「猿ッ!オイッ猿!」



もう少しで一限目始まるのに、全然気にしないで廊下を突き進んで行く

まさかコイツに限って有り得ねぇけど
風邪の心配?なら‥‥



「保健室はいいって言ってんだ!俺は風邪なんか引いてないから、離せよ!」

「知ってる」



は?はぁあああ!?

シレッとそう呟く猿が解らない



「あんな顔見せられる、こっちの身にもなれって」

「は?聞こえねーって!
なに、ブツブツ言ってんだよ?」


「‥‥せっかくだから、保健室に行くかって聞いたんだ?
そんなに興奮してるんだったら
前、保健室でやったみたいに気持ち良くさせてやるけど?」

「ッ!だからバカな事ほざくなッ!誰が気持ち良くなり‥‥‥え?」



え?
前?保健室?
き、き、気持ち良く‥‥って!


(まさかッ!!!)


目隠しして
チューされまくって
イかされた‥あの、あのあの時のッ!



「あ゙ぁ゙あ゙ァアアアッ!!あれテメェだったのかッ!」

「気が付くの、おっせーー‥と、こっちに来い!」



保健室の事を怒ればいいのか
それとも、まだ離してくれないこの行動に腹立てばいいのか


そうこう思っている内に、グイっと押し込まれる


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