犬と猿 4 「さ、さささ猿ッ!?テメェッ、よくも俺の前に顔出せー‥」 「体、大丈夫か?」 体? と、思ったのは一瞬で 顔がグワワァッと熱くなる 「犬井?」 「イヌイ、顔‥‥真っ赤」 「ひぇッ!?ぁ、あッ‥‥ぇえ、え、エロ猿に心配される程、ヤワな体じゃねェエッ!」 「そうか、良かった。なら‥‥ もっとヤっても良かったな」 へ? や、ややゃ‥ヤる? 今度は、ボンッと体から火を発火させるぐらいに熱くなった 「イヌイ、大丈夫?熱、あるんじゃない?さっきよりも赤いし、保健室行く?」 「い、いやッ!だだ大丈夫ッ、熱はねぇー」 大丈夫なんだけど 大丈夫だけど (思い出すと、何かダメだァーッ!) 「バカは風邪引かないのにな? そんなバカにうつされても困るし‥‥」 「へ?ーーッちょっ‥オイッ!」 ムンズッと、腕を掴まれて立たされた 何すんだバリに猿の顔見ても、何考えてるか分からねー顔で そして 「行くぞ」 「行くぞ‥じゃねぇェエエエッ! どこに連れて行くんだこの猿ゥウウッ!」 突然、俺の腕を引っ張り教室から連れ出しやがった [*前へ][次へ#] [戻る] |