犬と猿
9
「でも‥‥今までみたく羽鳥に構わなくてもいいしな
それに、我慢はもう止めた」
「は?さっきから、なに訳分かんねー事言ってー‥くッ、ちょっ!」
突然、スルリと腰に回された手に体がヒクつく
「知りたい?」
「し、知りたくねーよッ!どうせくだらねぇ事だろーがッ!ちょっ、何してんだ猿ッ!?」
俺の顔より真上にある顔が、ニヤリと微笑む
「だから、誰かさんの気を引く為にソイツの好きな奴にチョッカイ掛けたり、ムカつく事言ってみたり‥」
「なに!?ぁ‥さ、猿ッ!離せってテメェどこ触ってッ、嫌がらせばっか‥く、ちょっ!」
腰にあった手が下がったと思い気や
尻を撫でてるし!
制服の上からでも分かる手の動き
割れ目に添ってなぞる指が、有り得ない所を押して刺激する
「こ、ここのッ!」
「でも、そんなめんどくさい事止める
誰にも見向き出来ないぐらいに、俺に夢中にさせて‥」
「な!な!」
急に顔近付ける猿倉に思わず目をつむっていた
「辛い事も忘れさせてやる」
「ひッ!!」
耳元で囁かれた低い声にゾクリッと体が震えて目を開けば
「犬井‥‥」
「や、止めッン、んん」
男前の面が目の前まで迫っていて回避するのに遅すぎた
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