[携帯モード] [URL送信]

犬と猿
7
「お前、馬鹿だ」

「ッ!!っな、‥に?」

「そんなに泣くぐらいなら、手ぇ出せよ!
なに我慢して恰好つけてんだ?」

「なッ!?俺は‥俺はッ!
テメェとは違うんだ!ホイホイ手なんか出せるかよ!
羽鳥にしょっちゅうベタベタしていたお前なんかに‥‥
我慢なんか知らないお前に言われたくねえッ!」

「ッたく!人の気持ちも知らねぇで」

「は?」

「‥‥からッ、お前は馬鹿なんだ!」



「このバカ、バカ言うなバカッ!」



こんなガキくさい口喧嘩とは思うけど、言い返さないと負けるッ!

その思いもあって無神経な猿を睨み上げた瞬間

陰が差し掛かった
そして



「なんッ猿く、らっ!ッ‥んふ‥‥ちょっ、んンッ!」



言葉までも奪われる感覚

柔らかいモノが押し付けられて、すぐに熱い感触が咥内に入ってきた


「ん、んっンッ」


猿倉を退かそうと藻掻いても、完全に顔を両手で固定されて押さえ込まれているこの姿勢

とてもじゃないが身動きがとれない


(な、んでッ!?)


舌が絡まり出して、ジンジンとした痺れが口から頭、腰そして足へとどんどん広がっていく


[*前へ][次へ#]

7/11ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!