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犬と猿
3
(ここに‥‥居たくない)



その気持ちだけで、神経を無くした足を無理に動かしたのが‥‥


ガタンッ!


いけなかった
ふらついた体はトビラに当たり派手な音を響かせ
そして



「イヌイ?」

「ッ、羽ー‥と、り‥‥」



顔を朱くした羽鳥が俺を見ていた



「あ‥‥と、」



なんて言えばいいんだよ?

『良かったな』
『おめでとう』


それとも


『俺も羽鳥が‥‥』



んな事‥‥
そんな事、今更言ってなんになるんだ
傷口に塩を塗って、墓穴掘って立ち直れなくなるだけだろ

羽鳥は普通に女の子が好きなんだし

俺みたいに友達を好きになるとか無い‥‥


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あきゅろす。
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