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犬と猿
4
「ほらー、席付け
犬井の恋愛話しはまた今度、個人的に聞いてみろー」

「せ、先生ッ!?」



嘘、いつチャイム鳴った?
ってか、俺知らずに告白しよーと‥‥



(ふぬィイイイッ!)


あ、危なッ!
猿倉が止めてくれなかったら今頃‥‥

グァアアッ!
みんなの、あのニヤニヤした顔
はず、恥ずかしーーッ!


今回は猿倉に感謝だな
さっき告白してたらきっと
みんなに馬鹿にされて、笑い者にされてたし‥
マジ良かった良かっ‥

あ‥
あれ?



(なんでアイツ‥‥止めたんだ?)


あのまま俺が、ギャフン!てなるとこ見れたのに
男に告白する俺を馬鹿に出来たのに

止めないだけで、俺はそうなっていたのに

嫌いな俺をなんで助けたんだ?
なんで‥‥


(訳っ解んねぇーーッ!)


ただ単に羽鳥に告白しようとした俺が気に食わなかったから?
いやでも

有り難く思えって‥‥
あれって、助けてやったって事だよな?
でもよ‥‥



「やっぱ解んねぇーーッ!」

「ほぉ犬井、俺の授業はそんなに解らないのか?」

「ふぇっち、違っ!先生ッ違っ!」

「いい度胸の犬井だけ次のページ、書き取り」

「う、嘘ッ!?」



猿倉が何を思ってあんな行動したのか
俺はアイツじゃないから、その答えは出て来なかった


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