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犬と猿
4
中学の時、羽鳥と同じクラスになった俺は

カミナリに打たれた


可愛い顔、モロ好み!
そして俺より小さい体格は小動物みたくって、なによりその笑顔に


一瞬で惚れた


『好きです!』

と言いたい所をグッと我慢して


『友達になってくれ!』

っと、懇願したのを覚えてる


高校もおんなじ所に行けて、一年の時はクラスが離れたけど
二年になってまた一緒!
ガッツポーズで喜んでいた矢先


ズカズカと、俺と羽鳥の間に入って来たのがアイツだ!

エロ猿の野郎ッッ!


羽鳥の肩を組んで顔を寄せる
頭を撫でたり、しまいには後ろから抱き着く始末

何気なく装っているけど、アイツの本性は下心丸出しなのは見ててバレバレで
純真無垢な羽鳥があんな野郎の毒牙にかかる前に

俺が、俺が


守るッ!!


そして、羽鳥とあんな事やこんな事が出来る仲になれればいいなぁ

と、計画を練っている現状
実行に移したいのは山々なんだけど



「イヌイこれあげる」

「なに?ストラップ?」

「うん!可愛いなぁって買ったら俺、もう持ってて。
買ったの忘れてまた買っちゃたんだ、あははッ」


か、可愛ッ!
このドジッ子!俺を悶え死にさせる気か!
つーか、羽鳥がおんなじの持ってるって、それって‥‥それって!


ぺ、ペアストラップ?
ぐわぁッキターー!!

ヤバいッヤバいヤバい!
こんなんだから、羽鳥がすっげー可愛いすぎて
なんか手を出すのが‥‥勿体ない


でも、チャーーーンスッ!
ストラップ取ると見せ掛けてのソフトタッチ!


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